TOP > 腱鞘炎の基礎知識~仕組みと構造~ > 化膿性腱鞘炎とアキレス腱鞘炎
▽スポンサードサーチ

化膿性腱鞘炎とアキレス腱鞘炎

腱と腱鞘が摩擦を起こすことで発症する腱鞘炎にも、様々な種類があるのをご存知でしたでしょうか。ここでは、腱鞘炎の種類とその特徴について触れてみたいと思います。

○化膿性腱鞘炎…

腱鞘炎の中でも、少し変わっているのが化膿性腱鞘炎です。私たちは、いつ何時、怪我をするかわかりません。例えば、転んで指を怪我したとします。もちろん、傷口をしっかり消毒すれば問題ありませんが、たまに傷口から細菌が入り込むことがあります。細菌(=ブドウ球菌・レンサ球菌)が侵入→体内で炎症が広がる→腱や腱鞘にも広がる→化膿性腱鞘炎を発症するのです。
化膿性腱鞘炎の特徴として…指全体が腫れあがる/指の関節が曲がった状態になる→そして、無理に指を伸ばそうとすれば痛みを伴います。
(また手の平を押さえるだけでも、痛みを伴います。)
化膿性腱鞘炎は他の腱鞘炎と違い、進行状態が比較的早いので痛みを発症すれば、早急に治療院へ行く必要があります。仮に放っておくと…指関節炎/手関節炎を併発→より機能障害を悪化させることになります。
また化膿性腱鞘炎の治療法は、抗生物質を用います。しかし薬を飲むのではなく、点滴によって抗生物質を投与します。そして安静第一…手の腫れ/痛みが治まるまで、ジッとすることが大事です。さらに化膿性腱鞘炎の症状が重篤であれば、手術を余儀なくする場合もあります。
私たちは怪我をしたら必ず消毒をして、傷口を清潔に保つことを心掛けるべきです。
(すべての傷口に対して、言えることです。)

○アキレス腱鞘炎…

腱鞘炎と聞くと「指先・手首・肘」等々、腕の疾患を思い浮かべると思います。事実、「指先・手首・肘」は、ありとあらゆる状況で頻繁に使います。それ故、腱鞘炎を発症しやすいのです。しかし私たちは身体の中で、最も大きい腱を使っている部分があることを忘れてはいけません。その腱=アキレス腱(=足首)です。そしてアキレス腱が炎症を発症することを、アキレス腱鞘炎といいます。
アキレス腱鞘炎は、普段の生活(歩く・ウォーキング等々)で発症することはありません。
しかし足に負荷が掛かるスポーツ=飛ぶ/跳ねるといった動作を繰り返すバレーボール・バスケットボールの選手たちは、アキレス腱を痛める可能性が高いのです。
また万が一、私たちがスポーツをした後にアキレス腱の痛みに襲われた場合、「アキレス腱鞘炎とアキレス腱断裂」…どちらの症状なのか、きちんと見極める必要もあります(=非常に良く似た症状のため)。
見極め方として…ふくらはぎを強く握って、足の関節が低屈するかどうかチェックしてください。低屈することができなければ、アキレス腱断裂に間違いありません。
(低屈=足首を足の裏の方に曲げることをいいます)