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腱鞘切開手術と内視鏡手術

「10.手術…そして、リハビリマッサージ」…この項で手術について、少し触れました。ここでは、実際に2種類の手術を取り上げてみます。

○腱鞘切開手術…
腱鞘切開手術の場合、バネ指の状態が悪化した時に行う→つまり、最終手段的な手術と考えて間違いありません。
(薬物治療はもちろんのこと、レーザー治療をしてもまったく効果が見られない状態)
腱鞘切開手術の流れとして…まず、炎症部分に局所麻酔を施します。そして、親指の手の平の側を切開→腱鞘に生じた炎症部分の腫瘍を取り除きます。
腱鞘切開手術の場合、以前は医師の診断が重要視されていました…(腱鞘炎の症状を診断し、医師が「手術をしましょう」といえば、患者様もその指示に従っていました)…
しかし最近の傾向として…患者様の意思が、尊重されるようになってきています。仮に医師が「手術するに至らない」と判断しても、患者様が「この痛みを我慢し続けるのは嫌だ。何とか手術をしてほしい。」…つまり、テーピングやサポーターを使う保存的治療ではなく、根本的原因を手術で治してもらいたいと願う患者様が増えているのです。
事実、医療技術は日進月歩…毎日、進歩しています。手術によるリスクも、かなり軽減されたといえます。さらにいうならば、保存的治療による完治率(=改善)が30~40%…あまり高くないことも、手術を選ぶ患者様が増えた要因でもあります。しかし、何事にも「万が一」があることを、私たちは忘れてはいけません。

○内視鏡手術…
以前は腱鞘切開手術が主流でしたが、最近では内視鏡手術をする患者様も増えています。
内視鏡手術の流れとして…まず、炎症部分に局所麻酔を施します。そして、手の平を3mm程度切開→そこに内視鏡の管を差し込み、炎症部分を探します→管を通して、炎症を起こした腱鞘を直接取り除きます。
内視鏡手術の場合、メリット・デメリットを考える必要があります。
・メリット=傷口が小さいので、身体への負担も少なく傷跡が残る心配もありません。また手術時間も10分程度と非常に短く、日帰り手術もできます。
・デメリット=内視鏡手術をするクリニックが、少ないことです。そして腱鞘炎が重篤な症状であれば、内視鏡手術をすることができないのです。
(3mmという小さな切開部分の手術では、炎症を起こしている腱鞘部分を、完全に取り除くことができないため)
このように腱鞘炎には、腱鞘切開手術と内視鏡手術があるわけですが…どちらの手術を選択するにしても、術後のアフターケア(=ストレッチ・食生活の改善)を怠れば、再発する可能性が高くなることを忘れてはいけません。