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腱鞘炎の主な症状

関節への負荷がかかり過ぎる…これが、腱鞘炎を発症する最大の原因となっているのは、言うまでもない事実です。
そして、「少し違和感があるけど、私は大丈夫!」と安易な考えを持っていると、腱鞘炎の痛みが重症化→慢性的疾患に発展することも考えられます。
軽く考えてしまった腱鞘炎が、生活&仕事のリズムまで乱す原因になってしまうのです。この項では、腱鞘炎の主な症状に触れてみたいと思います。
腱鞘炎の症状の特徴として…炎症を発症した部分を触る・動かすと痛みを伴う/腱に近い部分の関節を動かすと、強い痛みを伴う等々が挙げられます。また腱鞘炎の場合、目で見てわかるほど腫れを発症していることもあります。この原因は、腱鞘から放出される潤滑液(=体液)が炎症部分に溜まることで引き起こされています。
とにかく炎症部分の痛さ・動かしにくさが、腱鞘炎のすべてを物語っているといえます。
さらに腱鞘炎には、起床時に見られる特徴もあります。
目を覚ますと、炎症患部が不自然に曲がった状態になっている・動かそうとしても固まってしまい、動かしづらい状態になっている…通常の場合、炎症患部をゆっくり暖めることで、自然に動かすことができるようになります(=初期症状)。しかし、炎症患部が何かを掴んでいる状態で動かなければ…腱鞘炎が、かなり悪化している可能性も考えられます。
このような症状を発症する腱鞘炎は、大まかに4種類の疾患に分類することができます。
~化膿性腱鞘炎・アキレス腱炎症・バネ指・狭窄性腱鞘炎~(別項で、詳しく触れます)

・化膿性腱鞘炎=思いもよらぬ怪我や事故によって、 ブドウ菌やレンサ菌といった細菌が体内に侵入してしまった結果、腱や腱鞘を這うように広がっていく症状をいいます。
・アキレス腱炎症=腱鞘炎は、指・手・手首ばかりに発症するわけではありません。アキレス腱(=足)に炎症を起こす症状をアキレス腱炎症といいます。
・バネ指=1本1本の指にも、腱はあります。その指の腱が炎症を発症すると、指の付け根が痛くなります。この症状をバネ指といいます。
・狭窄性腱鞘炎(きょうさくせいけんしょうえん)=最も一般的な腱鞘炎が、狭窄性腱鞘炎です。親指側には2本の腱が通っています…手首や親指を伸ばす腱と親指側に曲げる腱…つまり腱が多く通っているため使えば使う程、負荷も大きくなります。それによって腱鞘炎を発症するのです。

腱鞘炎は、1つの原因によって発症するわけでありません。様々な原因が重なり合うことで発症→「一度腱鞘炎が発症すると治りづらい」といわれる所以は、ここにります。そのためにも、しっかりした予防対策が必要であることを認識しなければなりません。