腱鞘炎を悪化させる行動~夜更かし~
みなさんは、規則正しい生活を過ごしているでしょうか。
実際、多くの方が「不規則な生活=夜更かし」をしているのが現状ではないかと思います。
何故なら私たちの身の回りには、テレビ・ゲーム・パソコンといった夜更かしできる環境が揃っているからです。
しかしそんな不規則な生活を続けていると、必ず身体に不調がきたすようになります。
生活習慣の乱れ(夜更かし)…腱鞘炎もご多分にもれず、さらに痛みを伴うようになります。
しかし何故、夜更かし等々をすると腱鞘炎が悪化してしまうのでしょうか。
私たちの身体はきちんとした時間に睡眠をとることによって、疲労が溜まっている脳や身体を休ませることができます。
そして脳や身体を休息することができれば、「ストレスの軽減/痛んだ部分の修復/免疫力のアップ」等々を向上させ、病気になりにくい体質を形成します。
つまり夜更かしによる睡眠不足は、上記に明記したことができなくなることを意味しているのです。
(※ちなみに朝起きあがれないことが、生活バランスの乱れの第一歩です。)
腱鞘炎の場合、睡眠時間中にリンパ液がスムーズに循環することによって、腱や腱鞘が修復されます。
しかし不規則な生活をしてしまうと、リンパ液がスムーズに循環しなくなり…結果として、手首の修復(柔軟性)に時間がかかることになります。
もっと詳しく説明すると…
「夜更かしをする→肺経が弱る→指の元気もなくなる→姿勢も悪化(猫背)→筋肉が弱くなり、腱や腱鞘が固くなる→リンパ循環の悪化→腱鞘炎の悪化(柔軟性が欠ける)」
(※肺経とは…皮膚/鼻/のど/気管/肺などの活動を調節したり、支配している自律神経に深いかかわりをもつエネルギー循環ルートを指す。)
それだけではありません。
ドケルバン腱鞘炎やバネ指といった、新たな腱鞘炎を発症する可能性もあるのです。
それ故、私たちは腱鞘炎に拘わらず様々な病気を発症した場合、最低でも6~7時間前後の睡眠時間をとるように心掛ける必要があります。
仮に「どうしても眠ることができない」場合は、睡眠効果があるホットミルクやハーブティーを飲んだり、自分の好きな音楽をかけてリラックスできるようにしてください。
不規則な生活習慣を規則正しい生活習慣に戻すことは、並大抵のことではありません。
しかし腱鞘炎の悪化による痛みを考えれば(再発による慢性化)、どちらを選択するべきか一目瞭然だと思います。