指を鍛えよう!
一度、腱鞘炎を発症してしまうと、完治するのに長い期間を要することになります。しかも腱鞘炎の場合、厄介な事に再発の恐れも含んでいます。
私たちは腱鞘炎を発症しないようにするため(=予防)、どのような事を心掛ける必要があるのでしょうか。
やはり何といっても、指を鍛えておくことが大切です。指を鍛える→手首に掛かる負荷も軽減することができる→腱鞘炎を予防することができます。
○指を鍛える運動…
指先を使う専門的な職業に従事していないのに、指を鍛える?…ピンと来ない人も多いかと思います。しかし、私たちは想像以上に指を酷使しています。例えば職業柄、パソコンと向き合う仕事をしていると、絶えず「マウスをクリックする」→同じような動きを、何度も何度も繰り返していると思います。そうした状態が続くと、腱鞘炎を発症してしまう可能性があるのです。だからこそ、専門的職業に従事していない人でも、指を鍛える運動をする必要があるわけです。
[まず両手の肘を曲げて、両手を合わせてください→それぞれ指の腹同士をくっ付けます→指の腹と腹をしっかり合わせた状態で、7~10秒間キープしてください。]
この運動は、誰にでも簡単にできます。しかし、週に数回するだけでは意味がありません。毎日、この運動をすることで、指の筋肉を鍛えることができます。そして2~3週間で、少しずつ効果が表れてきます。もちろん、少し効果が出たからといって止めてしまえば意味がありません。「継続は力なり」…効果が表れたあとも、必ず続けてください。
また腱鞘炎を発症しやすいといわれるピアニストやギタリストの中には、独自の指の鍛え方をしている人もいます。
伸縮性のあるテープやゴムバンドを指に引っ掛けて、伸ばす→力を抜く→伸ばす…といった運動をしている人も…しかし、この運動には注意をする必要があります。何故なら指に負荷をかけ過ぎることで、逆に指を痛めてしまう危険性があるからです。何事も無理をすれば、反動が来ることを忘れてはいけません。
このように誰にでもできる簡単な運動をすることで(=指のストレッチ効果)、指の筋力効果だけでなく血液の循環が促進→多少指に負荷が掛かり過ぎても、指に痛みを伴うこともなくなります。
常に指を鍛える/ストレッチを心掛ける…さらに指先を使う前に温める/使った後に冷やす等々といった行動を意識することによって、腱鞘炎を予防することができるのです。
今からでも遅くありません…是非、指を鍛える運動を実践してみてください。